Vol.376

FOOD

23 SEP 2022

【マヌカハニーの食べ方】効果的な摂取方法とおすすめレシピでカラダのなかから美しく

カラダによい食品として挙げられるものの1つにハチミツがあるが、そのなかでも「マヌカハニー」が健康面で注目を集めている。 マヌカハニーを継続して摂取すると、体内のさまざまなトラブルが解消されるといわれているため、できるだけ手軽で効率のよい食べ方を知っておきたい。 ここでは、マヌカハニーの効果や適切な摂取量、摂取するタイミングなどを解説する。マヌカハニーを使ったお手軽レシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてほしい。

そもそもマヌカハニーとは?

マヌカハニーとは、「マヌカ」と呼ばれるフトモモ科の低木から採取されるハチミツのことだ。

マヌカはニュージーランドの中でも、特別な地域にしか自生していない。現地では「マヌカの森」と呼ばれ、奇跡の地として親しまれている。

マヌカの森は人里や農地から遠く離れており、農薬の影響を受けない。そんな秘境で生まれ育つマヌカが持つ健康パワーは、9,000km離れた日本でも大きな注目を浴びている。

マヌカハニーは独特の味・香りを持つことから苦手な人も多いが、そのデメリットを補ってなお余りあるほど健康面でのメリットが多い。

UMFとMGOの違い

マヌカハニーのパッケージでよく見かける「UMF」「MGO」の文字。これらは、マヌカハニーに含まれる抗菌・殺菌作用成分の含有量を示している。

また、UMFとMGOはそれぞれ異なる規格として、マヌカハニーの等級を決めている。

まず、UMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)は「UMFHA(マヌカ協会)」が使用する世界基準数値だ。

フェノール溶液(殺菌剤)とマヌカハニーの抗菌性を比較・測定し、濃度を表す。たとえば「UMF10+」と表記されている商品なら、消毒液10%と同程度の抗菌性を示している。

一方、MGO(メチルグリオキサール)規格は、マヌカハニー1,000gあたりのGMO含有量を数値化したものだ。

世界基準ではないため、メーカー独自に、または第三者機関によって測定されている。

したがって、UMFとMGOとでは、UMF規格で抗菌性を測定しているマヌカハニーの方が、データの信頼性が高いと言える。ちなみにUMFとMGOの互換値は次のとおりだ。

UMFとMGOが一緒に記載されているパッケージも多い

マヌカハニーの有効成分

マヌカハニーを代表する有効成分は「メチルグリオキサール(MGO)」「メチルシリンゲート(MSYR)」「レプトスペリン」の3つだ。

MGOには強い抗菌・殺菌作用が認められており、細菌やウイルスの増殖を抑える働き、カゼやむし歯を予防する働きが期待されている。

また、胃の中のピロリ菌を減らし、腸内フローラを整える働きがあるという研究結果も出ている。

さらに、MSYRとレプトスペリンには炎症性酵素を阻害する働きがあり、マヌカハニーは医療用としても使用される有効成分の多い天然食材なのだ。

マヌカハニーを食べ続けると期待できる効果

マヌカハニーには、整腸作用や殺菌作用などが期待できる
マヌカハニーを食べ続けると、どのような効果が期待できるのだろうか。ここでは3つの効果について解説する。

1. お腹の調子を整える

マヌカハニーには、腸内環境を改善させる効果が期待できる。マヌカハニーに含まれる「メチルグリオキサール」という成分に、悪玉菌の活動を抑制して善玉菌を活性化させる働きがあるとされているからだ。

腸のなかで善玉菌の方が優勢になれば、大腸菌やサルモネラ菌といった悪玉菌による下痢がおさまる。

また、悪玉菌による有害物質の発生が減るため、それが原因で起こる肌荒れも改善される。

2. 風邪などの予防

マヌカハニーには強い抗菌・殺菌作用がある。継続的に摂取し続けることで、体内の病原菌やウイルスなどの増殖を抑制できるのだ。

特に、前項でも挙げた「メチルグリオキサール」は、胃がんや胃潰瘍の原因として知られるピロリ菌にも有効であるとされている。

胃酸のなかでも生存できるほど強いピロリ菌にも効果があるという点から、マヌカハニーの抗菌・殺菌作用の強さがわかるだろう。

こうした抗菌・殺菌作用は体外でも発揮できる。例えば、切り傷やヤケドといった外傷部分にマヌカハニーを塗ると、雑菌の繁殖を抑えて治りが早くなるとされている。

口腔内のトラブルの防止

意外に感じるかもしれないが、マヌカハニーには虫歯予防の効果がある。糖分が含まれている食品ではあるが、成分的に虫歯菌のエサとなりにくいタイプの糖分なのだ。

さらに、虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑制し、歯垢や歯肉炎を減少させる効果もあるため、日々のオーラルケアに取り入れるのもよいだろう。

また、マヌカハニーには炎症を抑える効果もあるため、口内炎ができたときに塗ると、腫れや痛みを和らげることができる。

マヌカハニーの効果的な食べ方

マヌカハニーが持つ抗菌・殺菌作用や栄養素を生かすための、効果的な食べ方を知ろう。

基本はそのまま摂取するのが一番

マヌカハニーの最も効果的な食べ方とは、「そのまま摂取する」だ。抗菌・殺菌作用が強く栄養素の豊富なマヌカハニーと言えど、熱を加えるとそれらが一部壊れてしまう可能性がある。

そのため、ティースプーンなどに取り、そのまま口に運ぶのが何よりの摂取方法だと言える。

ただしマヌカハニーには独特の風味があり、これが苦手という人も多いだろう。次章で「マヌカハニーをおいしく食べられるおすすめレシピ」を紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

ティースプーン1杯分を1日3回が目安

マヌカハニーの目安となる摂取量は「ティースプーン1杯分を1日3回」だ。抗菌・殺菌作用のあるマヌカハニーだが、食べ過ぎによる副作用はないと一般的に知られている。

また、マヌカハニー研究の第一人者であるピーター・モラン博士(ニュージーランド・国立ワイカト大学)の緩急によれば、抗生剤や化学薬剤のような、体に必要な有用菌まで攻撃する働きはない。

とはいえ食べ過ぎると肥満の原因になりかねないので、健康目的であれば「ティースプーン1杯分を1日3回」を目安にしよう。

摂取タイミングは「空腹時」がおすすめ

マヌカハニーの効果をさらに引き出したいなら、空腹時に摂取するのがおすすめだ。空腹時は喉や胃の粘膜にマヌカハニーの抗菌・殺菌作用が直接届き、栄養の吸収率も良い。

補足知識として、マヌカハニーを食べる際に金属製のスプーンは避けよう。MGO(メチルグリオキサール)の抗菌・殺菌作用を弱める恐れがあるからだ。木製または竹製のスプーンやハニーディッパーを使おう。

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マヌカハニーをおいしく食べられるおすすめレシピ

温かい飲み物に溶かすのもおすすすめ
それでは、マヌカハニーをおいしく食べられるお手軽レシピを4つ紹介する。

マヌカハニートースト

「マヌカハニートースト」は、マヌカハニーを食パンに塗ってトーストするだけの簡単レシピだ。火を通すためマヌカハニーの独特な風味が軽減され、苦手な人でも食べやすい。

また材料や手順が少なく、料理が苦手な人でも簡単に作れる。トッピングでアレンジすれば、味に飽きることもないだろう。

<材料(1人分)>
食パン(1枚)
バター(5g)
マヌカハニー(大さじ1/2)
トッピングしたいもの(好きなだけ)
 ※トッピング例:レーズン、バナナ

<作り方>
食パンにバターを塗る
トッピングしたいものを乗せる
上からマヌカハニーをかける
トースターで3~4分焼けば完成
 ※焼き時間は自分の好みで調節

マヌカハニーとりんご酢のホットドリンク

マヌカハニーとりんご酢さえあれば作れる、お手軽ドリンクを紹介しよう。材料が少なくサッと作れるため、マヌカハニーの摂取を続けやすいレシピだ。

マヌカハニーには抗菌・殺菌作用があるため、継続的に飲むことで、風邪予防やのどの炎症の緩和などが期待できる。

<材料(1人分)>
マヌカハニー(大さじ1.5)
りんご酢(小さじ1)
お湯(1カップ)
※りんご酢がない場合は、レモンの絞り汁で代用可

<作り方>
1.グラスにマヌカハニーとりんご酢を入れる
2.お湯をグラスに注ぎ、よく混ぜれば完成

マヌカハニーのローチョコレート

ローチョコレートとは、カカオ豆を高温でローストせず、低温発酵させることで、カカオ豆に含まれる成分を残したチョコレートだ。高温でローストする一般的な方式とは異なり、カカオ豆の栄養素や酵素が熱で壊されることがない。

栄養たっぷりな上に、マヌカハニーを加えれば抗菌・殺菌作用もプラスされ、免疫力アップが期待できるスイーツになる。

<材料(1人分)>
・ココナッツオイル(20g)
・カカオパウダー(8g)
・マヌカハニー(大さじ1/2)
・自然塩(ひとつまみ)

<作り方>
1.ココナッツオイルが固まっている場合は湯煎で溶かす
2.ココナッツオイルにカカオパウダーを加え、泡だて器でしっかり混ぜる
3.マヌカハニーと自然塩を加えてさらに混ぜる
4.チョコレートの型に入れて冷やして固めれば完成

マヌカハニーの爽やかドレッシング

マヌカハニーを気軽に、日常に取り入れたいなら「マヌカハニー爽やかドレッシング」がおすすめだ。

熱を加えないので、マヌカハニーが持つ抗菌・殺菌作用や栄養素を最大限取り入れられるのも良い。

相性の良い柑橘を加えるので味はさっぱりしてクセが少ない。市販のドレッシングから置き換えれば、より健康的な食事になるだろう。

レモンを、バレンシアオレンジや夏みかんなど他の柑橘にアレンジすると、味のバリエーションを楽しめるのでぜひ試してほしい。

<材料(1人分)>
・レモン(1/2こ)
・オリーブオイル(大さじ2)
・酢(大さじ1)
・マヌカハニー(大さじ1/2)
・砂糖(ひとつまみ)
・塩・こしょう(ひとつまみ)

<作り方>
1.小さめのボウルにレモンを絞る
2.酢、マヌカハニー、砂糖、塩・こしょうを加えて混ぜる
3.オリーブオイルを加える
4.乳化するようよく混ぜれば完成
※オリーブオイルは必ず最後に加える

マヌカハニーを食べる際の注意点

マヌカハニーを食べる際には注意点がある
カラダによい効果がたくさんあるマヌカハニーだが、食べる際に注意しなければならないことがある。ここでは4つの注意点について解説する。

抗菌・殺菌作用が強くヨーグルトとの相性は悪い

王道の組み合わせといえる「ハチミツ×ヨーグルト」だが、マヌカハニーに関しては例外だ。

マヌカハニーは一般的なハチミツよりも抗菌・殺菌作用が強く、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌が死滅する恐れがある。

それぞれの食材が持つ栄養素を最大限取り入れるためにも、ヨーグルトとの組み合わせは避けるのが吉だ。

ただし味は申し分なく美味しいので、「どうしてもヨーグルトと一緒に食べたい」という人は、抗菌・殺菌作用が比較的弱い、UMF値・GMO値の低いマヌカハニーを選ぶといいだろう。

使用済みスプーンなどをマヌカハニーに付けない

抗菌・殺菌作用の強いマヌカハニーとはいえ、一度口に入れたスプーンを付けると雑菌が繁殖し腐りやすくなってしまう。清潔なスプーンやハニーディッパーを、毎回使うようにしよう。

また、洗浄したスプーンやハニーディッパーでも水分が残っていると、カビの発生や雑菌の繁殖の原因になる。清潔かつ「水分をしっかり拭き取ったもの」を常に使ってほしい。

1歳未満の乳幼児に与えてはいけない

マヌカハニーを含むハチミツは、1歳未満の乳幼児には食べさせてはならない。ハチミツのなかに、食中毒の原因となるボツリヌス菌が混入していることがあるためだ。

大人であれば食中毒を起こす心配はほぼないが、腸が未熟な乳幼児は「幼児ボツリヌス症」という中毒症状を起こしてしまう可能性がある。

ボツリヌス菌は加熱殺菌できないため、1歳未満の乳幼児の口にハチミツを入れないように注意しよう。

高カロリーなので食べ過ぎなように

カラダによい効果が期待できるマヌカハニーではあるが、食べ過ぎは厳禁だ。たくさん食べればそれだけ効果も大きくなると思うかもしれないが、マヌカハニーは100gあたり300kcalものカロリーがある。

食べ過ぎると肥満の原因になるため、あくまでも「大さじ1杯程度の量を毎日食べ続ける」というペースを崩さないよう、注意が必要だ。

マヌカハニーをおいしく食べて、カラダのなかから美しく

マヌカハニーを日々の生活に取り入れよう
マヌカハニーは、整腸や殺菌などカラダによい効果を期待できる優れた食品である。

食べるタイミングや量、注意点を意識しながら摂取し続ければ、カラダのなかから健康的になっていけるだろう。

香りや味にクセのあるマヌカハニーを食べ続けるには、料理やお菓子、飲み物などに入れるのがおすすめ。

簡単なレシピであれば続けやすいため、この記事で紹介したレシピをぜひ参考にしてほしい。