Vol.251

FOOD

13 JUL 2021

ふわふわかき氷の作り方。簡単・おしゃれな手作りシロップのレシピもご紹介

かき氷というと、以前は祭りの屋台で見かけるような安価なものが一般的だった。しかし、最近はかき氷が夏の定番スイーツとして進化しており、おしゃれで贅沢感のあるかき氷専門店も増えている。いろいろな種類のかき氷が登場するなかで特に人気を集めているのが、「ふわふわかき氷」だ。行列に並ばなければ食べられないこともあるほど人気で、昔のように気軽に食べられるかき氷とは一線を画す。 そんなふわふわかき氷だが、実はかき氷をふわふわにするためにはコツがあり、それを知れば自宅でも簡単に再現できる。今回は、ふわふわかき氷の作り方やおすすめのかき氷機、自分で作れるシロップのレシピなどを紹介しよう。

ふわふわかき氷の作り方|氷を削る前の4つのポイント

ふわふわかき氷は、まるで舞う粉雪のように繊細
まずは、ふわふわかき氷を作るときにもっとも大切な「氷の作り方」を紹介する。

ふわふわのかき氷には軟水の天然水を使いたい

ふわふわかき氷を作る際には、その材料となる水の選び方が重要だ。かき氷の水としておすすめなのが、不純物やミネラルの少ない、軟水の天然水 。不純物を含む水を使うと食感がシャリシャリしたかき氷になってしまうため、カルキ が混ざっている水道水は極力使わないようにしたい。ふわふわのかき氷を作るためには、まずは水選びを徹底しよう。

透明度の高い氷がかき氷のふわふわ感を増す

水選びだけではなく、水の凍らせ方にもコツがある。削ったときにふわふわ感を出すためには、透明度の高い氷が必要だ。透明度の高い氷を作るには、時間をかけて水をゆっくりと凍らせること。製氷カップに乾いたタオルを巻きつけ、全体をしっかり包んで冷凍するのがよい。

また、砂糖には凍りにくい性質があるため、水と砂糖が10:1の割合の 砂糖水 を凍らせるのも有効だ。しかも、砂糖が氷の分子の間に入ると隙間のない氷ができ、氷を均一に削れるため、よりふわふわした食感を作り出せる。

器とシロップはあらかじめ冷やしておくのがポイント

ふわふわの氷は非常に溶けやすいため、温度差がある器に盛るとすぐに溶け出してしまう。それはシロップの温度が高い場合も同様だ。そのため、あらかじめ器とシロップを冷やし、氷が溶けるスピードを遅らせるとよい。器は冷凍庫で、シロップは冷蔵庫で冷やしておこう。

かき氷機にセットする前に氷の表面を少し溶かして

冷凍庫から取り出した氷は表面がかたいため、かき氷機の刃が入りにくく、氷をなめらかに削れない。そのため、氷を容器から取り出したあと、表面を少し溶かすとよい。表面がぬれて水が滴るくらいが目安だ。常温で溶かす時間がない場合は、電子レンジで30秒ほど加熱し、3分程度放置すると削りやすい氷になる。

かき氷機の選び方にもこだわりたい

氷を凍らせるコツがわかったら、次はかき氷機を選びたい。ここでは、ふわふわかき氷を作るためのかき氷機を選ぶポイントを紹介する。

対応している氷の種類をチェック

ふわふわかき氷を作るためには、かき氷機にもこだわりたい
かき氷機を選ぶ際には、使える氷の種類や、専用の製氷カップが付属しているかどうかを確認しよう。付属の円柱型の製氷カップを使えば、かき氷機に合った容量の氷を計らずに用意できる。それに、面が平らな氷が作れるため、薄く削りやすいのもポイントだ。家庭の冷蔵庫にある製氷機で作った四角い氷では、シャリシャリした食感になってしまう。

かき氷機のなかには、冷凍フルーツに対応している機種も存在する。市販の冷凍フルーツをそのまま機械に入れて削るだけなので簡単。対応している種類が多ければ多いほど、バリエーションが広がり、かき氷をより楽しむことができる。

刃の角度が調節できるとかき氷がふわふわに仕上がる

刃の角度を調整できるかき氷機を選ぶと、氷を薄く削ることができ、ふわふわ食感のかき氷に仕上がる。気分に合わせて、口溶けのよいふわふわ食感や食べ応えのあるシャリシャリ感など、さまざまな食感を楽しめるのが魅力だ。また、かき氷の食感は刃の切れ味にも左右されるため、お手入れの簡単な素材が使われていることもチェックしたい。

手動or電動はお好みで

かき氷機には手動式と電動式があるが、どちらでもふわふわかき氷を作ることができる。電動式の魅力は、なんといってもワンタッチでかき氷が作れる手軽さ。一度にたくさんのかき氷を作りたい場合にも電動式がよいだろう。氷をたくさん用意しておけば、ホームパーティーでも手軽にかき氷をふるまうことが可能だ。

一方、手動式はかき氷を作る過程も楽しめるのが特徴。手に伝わるひんやりした感触や氷を削る音は、暑い季節にはさらにワクワク感が増す。最近は軽量のかき氷機も増えており、電源のない場所で使える手動式ならば、キャンプやバーベキューといったアウトドアでも楽しめる。

おすすめは「ドウシシャ 電動ふわふわとろ雪かき氷器」

「ドウシシャ 電動ふわふわとろ雪かき氷器」で極上のふわふわ感を堪能
ふわふわした極上のかき氷を食べたい人におすすめしたいのが、「ドウシシャ 電動ふわふわとろ雪かき氷器 」。このかき氷機は、専用の製氷カップ付きの電動かき氷機だ。Mサイズ1個とハーフサイズ2セット(4個)の専用製氷カップが付属しているため、一度に多くの氷を用意できる。

通常の氷はもちろん、冷凍フルーツも削れるため、さまざまな味を楽しめるだろう。また、刃の高さの調整機能がついているため、お好みの食感に合わせて氷を削ることも可能だ。さらに、内部のパーツが分解できるようになっているためお手入れがしやすく、衛生面も安心できるのがうれしい。

実はこのかき氷機は、人気の「台湾風かき氷」が自宅で手軽に再現できるとして評判になっている。台湾風かき氷といえば、粉雪のようにふわふわした氷や、氷自体に味がついていることが特徴。電動ふわふわとろ雪かき氷器なら氷をふわふわの食感に削ることができ、さらには味がついた氷を使っても簡単に洗えるので、台湾風かき氷作りにもぴったりだ。

ふわふわかき氷には手作りシロップを。簡単レシピをご紹介

手作りシロップをかけた氷に冷凍フルーツを飾りつけて、 オリジナルのかき氷を楽しみたい
かき氷のおいしさの重要な決め手であるシロップも、この機会に手作りしてみてはいかがだろうか。ここでは、3種類のシロップの簡単レシピを紹介する。

レンジで簡単!冷凍フルーツを使ったフルーツシロップ

フルーツシロップは、お好みのフルーツの組み合わせでさまざまな味を楽しめる。用意したフルーツ(冷凍でも可) とその他の材料をレンジで加熱するだけで完成、というお手軽さが魅力だ。また、1週間程度なら冷蔵庫で保存できるので、余りはヨーグルトにかけて楽しむのもよいだろう。

材料は、お好みのフルーツ(150g)、砂糖(50g)、白ワイン(大さじ1)、レモン汁(少々)、練乳(お好みで)。フルーツはベリーミックス、ぶどう、パイナップルなどがおすすめ。

耐熱容器にフルーツと砂糖、白ワインを入れ、レンジで500w、3分ほど加熱する。レンジの仕様に合わせて沸騰させないように注意しよう。加熱したらレモン汁を加えて粗熱を取り、密封容器に移して冷蔵庫で冷やす。シロップが冷えたら、かき氷にかけて完成。練乳は食べる直前にお好みで。

好きな果物をトッピングできるヨーグルトシロップ

ヨーグルトシロップは、ヨーグルトの爽やかな酸味が夏にぴったりな味わいにしてくれる一品。ヨーグルトにジャムやフルーツシロップを混ぜれば、さまざまな味を楽しめる。お好みのフルーツと合わせておしゃれに盛りつけたい。

材料は、プレーンヨーグルト(100g)、ジャムやフルーツシロップ(プレーンな味を楽しみたいならガムシロップも)、お好みの果物(ブルーベリー、マンゴーなど)

プレーンヨーグルトは水切りしておこう。ボウルにざるを乗せ、キッチンペーパーを重ねて敷き、その上にヨーグルトを乗せて冷蔵庫で1~2時間おけば完了だ。水切りしたプレーンヨーグルトとジャムやシロップをよく混ぜあわせれば完成。氷にはそっと乗せて、お好みのフルーツを飾りつけよう。

お好みの茶葉を使ったオリジナリティあふれるティーシロップ

ティーシロップのかき氷には、バニラアイスを添えてもおいしい
ティーシロップは、好きな茶葉の味をシロップにできるため、いつものかき氷にオリジナリティがプラスされる。紅茶にこだわりのある人にはぜひ試してみてほしい。

材料は、お好みの紅茶の茶葉(6g)、砂糖(150g)、熱湯(150ml)。

まずは、抽出時間を長めにして通常よりも濃い紅茶を淹れよう。鍋に砂糖と紅茶を入れ、沸騰させない程度に軽く火にかけて砂糖を溶かし、よく混ぜあわせる。砂糖が溶けたら粗熱を取り、保存容器に移して完成。

ティーシロップはかき氷にかけてそのまま食べてもおいしいが、シロップと一緒にミルクをかけるとミルクティー風味、レモンをかけるとレモンティー風味となり、バリエーションを楽しめる。

お店のようなふわふわかき氷は、自宅でも簡単に楽しめる

かき氷のある生活で夏をひんやり、楽しく
お店で人気のふわふわかき氷は、自宅では再現できないと思っている人も多いだろう。しかし、実はふわふわかき氷は想像以上に簡単に、自宅でも楽しめる一品だ。使用する氷にほんの少し手間を加えるだけで、お店の味に近づけられる。

冷たいものが無性に恋しくなる夏に、店の外まで行列ができるふわふわかき氷を自宅で味わえるのは、なんと贅沢なことだろう。近年のかき氷機は、性能とおしゃれを兼ね備えたものが販売されており、インテリア性も抜群。手作りシロップのかかったふわふわかき氷を、この夏の楽しみにしてみてはいかがだろうか。