Vol.60

MONO

30 AUG 2019

大切な相手とすぐに繋がる、画期的コミュニケーションツールBONX

女性:「もしもし。えっ、今? じつはまたクッキー作ってる。この前失敗したのが悔しくて」 男性:「そうなんだ。この前食べさせてもらったヤツ、俺的には全然美味しかったけどね。」 女性:「見て見てー、もうこの生地の時点で美味しそうじゃない? あっ、見れるわけないかw」 これ、仕事後に外でランニング中の彼氏と、自宅でクッキー作りをする彼女の何気ない会話である。彼女はまるですぐ後ろに彼が居る感覚になった。
これはBONX(ボンクス)と呼ばれる、日本発のまったく新しいコミュニケーションツールを使って行われた会話だ。iPhoneを筆頭にした通信機器が日に日に便利になる中で、そして相手がすぐ近くにいるような自然な通話を実現してくれるBONXを紹介しよう。

距離無制限、最大10人まで同時通話が可能な革新的システム

スノーボーダーの宮坂貴大氏によって設立されたBONX(ボンクス)は、日本のIoT史上最高額をクラウドファンディングで調達(2015年当時)。アウトドアスポーツ&アクティビティに情熱を注ぎ、そして仲間との結びつきを大事にする人のために、これまでになかった画期的なデバイスを開発。ウェアラブルトランシーバーとも言われるBONXは、独自のイヤフォンとスマホのアプリを組み合わせて使用する。4GやWi-Fi等のインターネット接続により、通話距離は無制限、加えて最大10人まで同時通話が可能という代物だ。

BONXの本体やスマホのバッテリー、そして何よりデータ使用量が気になるところだが、相手と話をしている時だけ通信するので、バッテリーとデータ使用量、どちらもしっかり節約される仕組みとなっている。「常に繋がっている(常時接続)」がBONXの最大のポイントで、話すと自動的に通信が始まり、話し終わると終了する、まさに理想的な通信方法と言える。また、インターネット通信の場合、移動中等で一時的に圏外となり通信が切れ、再接続の煩わしさを想像してしまうが、BONXは一度接続が切れても、電波がまた繋がれば自動的に再接続されるスグレモノ。

裏蓋を1枚めくり右側のスイッチ押し電源を入れて、スマホとBluetoothで接続。

まずは誰かがトークルームを作り、そのトークルームと6桁のパスコードを紐づけて設定する。次にパスコードを入れてトークルームに入りスタートだ。

操作もしやすく、生活防水&耐衝撃性のタフな作り

開放型イヤフォンと呼ばれる、装着側の耳からも周囲の音が聞こえる安全設計で、大きなボタンにより簡単にミュートや音量調整が可能。そして、もともとアウトドアでの使用を考慮してデザインされているので、フィッシングやスノースポーツ等で必要となる防水性や、耐衝撃性を備えた安心構造となっている。こういった機能性はアウトドアフィールドだけでなく、日常シーンでも非常に重宝することは間違いない。相手との会話を”ハンズフリー&ストレスフリー”で行えることを徹底的に意識して作られたBONXは、様々なシーンにおいて、これまでに体験したことのなかったコミュニケーションを実現してくれる。その一例はこの後にご紹介したい。全然アウトドアには行かないから自分にはオーバースペック過ぎると感じた人にも、ぜひ参考にしていただきたい。

そしてBONXは通話だけではなく、音楽を聴くイヤフォンとしても利用できるので、交通量の多い都会の街中で音楽を聴きながら移動するシティーボーイとシティーガールにとっては最適のツールと言える。

賢い機械学習機能により、クリアな音質を実現

携帯やスマホの通話でよくあるのが、ジョギング中に吐く息や風などの周囲の環境音による相手の声が聞こえない問題。しかしBONXは、機械学習の機能を備えており、ユーザーがその時いる音声環境を自動で最適化してノイズを軽減してくれる。こういった点も、アウトドアでの使用(山や海では頻繁に強風が発生する)をベースに考えて設計されているからこその機能性と言える。さらに、独自のアルゴリズムを採用することで、運動中・運動後の「ハァハァ」というような息切れや、遠くにいる人が発した声はほとんど拾わない。

使い方は自分次第、様々なシチュエーションで大活躍

フェスの時、小雨が降ってくる中歩いていて両手に荷物がありスマホをとり出せさない時も、仲間と違う音楽ステージ前にいたとしても簡単にトーク可能。オフィシャルサイトではメインの使用用途としてスノー、サイクリング、そしてフィッシングといったシチュエーションが紹介されている。アウトドア向けに開発された商品なのでそれは当然ではあるが、普段の何気ないシーンでも活用方法は幾通りもある。
例えば、冒頭で登場した二人は東京都・港区で毎日バリバリ働く20代後半のカップル。平日の夜はめったに会うことはなく、基本的に二人が会うのは週末のタイミング。仕事の後はそれぞれ自分のしたいことに時間を費やしているが、チャットによるコミュニケーションが主流の現代には珍しく、シームレスに常につながっていながら、文字では見えない生の声による会話や意思疎通を大事にしている。彼氏はストレス発散や健康のために、週2~3回のランニングは欠かさない。一方の彼女は、最近新しい趣味として始めたフラワーアレンジメントや、昔から大好きなお菓子作りをするのが、平日の夜のお気に入りの過ごし方。自分のルーティーンはしっかりこなしつつ、例えたわいもない会話だとしても、二人はできるだけ互いの声の調子や相手の反応を知るための機会を作っている、そう、BONXを使って。

冒頭の会話の続き

彼:「で、今日はどうだった?」
彼女:「今日ランチで初めて行った白金のピザ屋がさ、めちゃくちゃおいしくて! 今度一緒に行こうよ、あの味はホント体験して欲しい」
彼:「おぉ、マジで、行こう行こう! そうだそうだ、そう言えばさ、」
彼女:「ちょっと待って、一瞬クッキー作りに集中させて!」 
彼:「オッケー」

(1分程の沈黙)

彼女:「ごめんごめん、もう大丈夫。何だっけ?」
彼:「いやさ、今週末まだ何するか決めてなかったけどどうする?」
こんな風に、ふたりは離れた場所に居ながら、話したいと思った瞬間にすぐに繋がる環境をBONXによって手に入れた。お互いハンズフリーで会話をすることは、BONXでなくとも行うことはできる。しかし、まるですぐ近くにいるように、すぐさま会話を止めたり再開できるのは、BONX最大の特徴である「常時接続」という機能だからこそだ。

より素早くコミュニケーションをとれるのに越したことはない

アウトドアでアクティビティを一緒に楽しむ仲間ともっと密に、もっと早くコミュニケーションを取って、その時の感動や興奮を共有するためにと開発されたBONX、でもその活用方法は無限大。外遊びの時だけではなく、友達や家族と離れて行動することは日常事。誰かに何かを言いたい時、伝えたい時はポケットからスマホを出して、電話をかけたりメッセージを送ったりする必要がある。それはいたって普通の事、当たり前の事ではあるが、BONXがあればいつでもどこでも、すぐに会話を開始できる、常に繋がっていることができる。

夫婦、カップル、友人、仕事仲間など、話したい相手はひとそれぞれだが、場所や状況を選ばずハンズフリー&ストレスフリーで繋がれる、ファンクショナルなツール、BONXを使って大切な人とより密で便利なコミュニケーションを楽しんで欲しい。BONXはアプリのアップデートに応じて機能が拡張されるので、今後もどんどん便利なツールとして進化していく。次世代モデルの登場を待つのではなく、今すぐ入手すべきアイテムだ。

BONX Grip

¥15,800(税込み)

カラー : ブラック、ホワイト、ピンク、グリーン
重量 : 約15g
本体サイズ(イヤーループ除く) : 縦×横×厚み = 約32 × 約44 × 約18mm

公式サイト : https://bonx.co/ja/