洗う、刻む、炒める、煮る、盛り付ける…たとえ1品だけの料理でも、それが完成するまでには下ごしらえから最後の後片付けまで、様々な行程がある。だがすべての作業が大好きという人は珍しく、誰もが何かしら苦手な分野があるのではないだろうか。調理工程の中でも面倒に感じられるキャベツの千切りや野菜の皮むきを楽にしてくれるのが、ののじピーラーだ。苦手だった作業はいつしか快感になり、食材や料理への意識を変えてくれるに違いない。
キャベツの千切りをスムーズに
料理が好きですかと問われると、好きではあるが嫌いな作業も多くある、という答えが出る。例えばキャベツの千切りを筆頭に、野菜の皮むきやスライスなど、どうも私は野菜や果物を剥く、切るという下ごしらえの作業が苦手なようだ。
だが決して千切りキャベツが嫌いなわけではない。揚げ物と一緒に添えれば美味しいとは分かっているし、細くカットしてドレッシングで和えた紫キャベツのサラダは大好物だが、千切り自体がどうにも億劫で、誰か代わりにやってくれないかと思うこともしばしばだ。
そんな時に目にしたものが、ののじピーラーの存在だ。千切りキャベツが手早くできると謳っており、それならばと思って購入してみた。どうかキャベツの千切りへのハードルが低くなりますように、そんな思いを込めながら。
ののじピーラーでふんわり、手早く千切りを
キャベツの千切りはとてもシンプルな作業であるのはご存じだろう。キャベツを細切りよりも細く、1~2㎜程の幅に切っていくだけなのだが、これまでは集中してカットしているつもりでも幅にバラつきが出てしまい、水にさらしてみてもどうも食感が気に入らなかった。
今回購入した「ののじ キャベツピーラー」は幅広い刃でキャベツの断面を広く捉えて長い千切りを作ることが出来、また刃のギザギザの形状によって、軽い力でカットしていくことが出来るそうだ。
早速、買ってきたキャベツで試し切りをしてみる。刃を当てる角度のポイントを得るのに少し時間を要したが、コツを掴むとなるほどキャベツがスムーズに良く切れる。これまで自分で包丁でカットしたものと違い、薄くしなやかな千切りキャベツが誕生した。
上手に切れるようになるとこれまでの苦手意識はどこへやら、キャベツの千切りは実に楽しく、もっと他の野菜もカットしたいと感じてしまう。調べてみるとこのブランド「ののじ」は、ピーラーに特化したプロダクトをたくさん展開しているそうで、気になるものを取り寄せてみた。
知るほどに欲しくなる、ののじピーラー各種
「ののじ」は横浜で1999年に創業した学校給食用調理器具や調理器具、カトラリーなど幅広く展開している株式会社レーベン販売の販売ブランドとして誕生した。2017年に分社化し、ののじ株式会社のブランドとなり、『人に優しい「素直」なモノ造り』をモットーに、個性豊かでユニークな発想で使いやすい様々なプロダクトを生み出し続けている。
今回キャベツピーラーでののじの高い機能性に感動し、同じく苦手な工程のひとつ、トマトの皮むきのためのピーラーと、包丁を使わずにみじん切りができる「スージー&みじん」ピーラー、そしてもっと野菜をカットすることを味わいたいと、極細にカットできる「糸はるさめ削り」、網目状にカットできる「ワッフルピーラー」を購入してみた。
ののじピーラーの決め手は刃と構造。特徴を理解して選びたい
トマトピーラー
料理をするようになってから、何て面倒なんだとため息をついていた作業のひとつがトマトの湯剥きだ。トマトに切り込みを入れ、沸騰した湯に入れて引き上げ、包丁で皮を剥く。ののじ「トマトピーラー」を使うようになってから、ようやく苦手な作業から解放された。
「トマトピーラー」はトマト以外にも、キウイやりんごといった丸みのある果物にも対応してくれる。皮むきは苦手、という人にぜひ使って欲しいプロダクトだ。
スージー&みじん
ギザギザの刃と凸型の2種類の刃を持っているのが、「スージー&みじん」だ。包丁でカットするとなかなか均等にできないすじ切りも、凸型の刃を当ててゆっくり切ればスムーズに行える。
凸型の反対側にはギザギザの刃が付いている。独自開発されたという刃は切れ味抜群で、ストレスを感じることなく野菜をカットできるだろう。
凸型の刃とギザギザの刃、ふたつの刃を交互に使うことで面倒なみじん切りもOK。両方の刃の特徴を理解して使いこなすことで、用途も大きく広がりそうだ。
糸はるさめ削り
包丁で野菜を極細にカットしようとしても、長さにバラつきがあったり、幅が不均等だったりとなかなか上手くいかないもの。そしてその結果は食感にも如実に表れてしまう。「糸はるさめ削り」は刃が本体よりも外側に出ているため、本体が野菜に当たることなくスムーズにカットすることができる。
大根で刺身のつまを作ったり、色々な野菜をカットして彩りを楽しんだりと使い道も多種多様だ。
ワッフルピーラー
野菜や果物を剥くという行為がこんなにも楽しいものかと実感できるのが「ワッフルピーラー」だ。食材にピーラーの角度を変えてカットするだけで、網目状に仕上げることができる。
切る食材にあてる刃の角度によって、丸くカットしたり四角いかたちにしたり、長く削ることも可能。どんな野菜をどのようにカットし、どんな風にデコレーションしようかと意欲が湧いてくるピーラーだ。
楽しみとわくわくと。ピーラーが起こす小さな変化
思えば「キャベツの千切りが苦手だな」と感じてから、意識的にその行為を避けていた。何故苦手なのか、どうすれば苦手でなくなるのかと考えることもなく、嫌いな作業はしなければいいと頭のどこかで思い込んでいたのだ。
だがののじピーラーに出会ってからは、今や「キャベツの千切りが苦手」ではなくなり、ピーラーでどんどんカットしていくことが快感にさえ感じてしまう。
ののじピーラーでカットしてもっと美味しくなる野菜は何だろう、このピーラーでカットしたらどんなソースが合うだろうか、あるいはペアリングは何が良いかと、新たな世界が広がり出した。
さあ、今日はどのピーラーをどの食材に使ってみようか。これまで試したことのない食材や、新たなレシピにチャレンジするのもわくわくするし、いつもお馴染みの野菜がピーラーによって姿を変えていくのを見るのも楽しいに違いない。
ののじピーラー
CURATION BY
1992年渡英、2011年よりスコットランドで田舎暮らし中。小さな「好き」に囲まれた生活を求めていたら、夏が短く冬が長い、寒い国にたどり着きました。