Vol.144

FOOD

03 JUL 2020

自分へのご褒美は本物を選ぶ。果物店の香りを運ぶ「フルーツポンチッチ」

フルーツを使ったデザートが好きだ。中でも、フルーツ本来の瑞々しさや色合い、香りなどの魅力を最大限感じられるものが特に好きだ。過度な技巧や装飾がされていないシンプルなものがいい。山形県にある果物店フルッティアの「フルーツポンチッチ」という商品は、添加物を一切使っておらず、味・風味・食感全てが本物のフルーツデザート。日頃のご褒美として取り寄せ、自分流にアレンジして楽しんでみた。

自分へのご褒美にフルーツデザートを選ぶ。

カラフルなフルーツポンチッチ。やわらかで自然な色合いのフルーツに心躍る。
そもそもフルーツデザートは贈り物として人気の商品。それはつまり、自分へのご褒美として贈るのもアリということだ。しかし、自分一人で食べる場合、贈り物の箱詰め商品のように多くの量を必要とはしない。とは言え、ご褒美というからには、フルーツ1種類・デザート1個などではやはり物足りない。

ご褒美として、フルーツが数種類使われている贅沢感があり、一人にちょうどいいボリュームがほしい。

山形県で人気の果物店フルッティア。フルーツポンチッチの大きなパネルが目印。
フルーツ王国と称される山形県は、さくらんぼをはじめとし、ラ・フランス、りんご、ぶどうなどの果樹農園が多数存在する、日本屈指の果物の名産地。そんな山形県の天童市にある果物店フルッティアで作られているフルーツポンチッチは、自分へのご褒美にぴったりの逸品だ。

イタリア製のジャーに入ったフルーツポンチッチFriend(1リットル)。8種類の切り立てフレッシュフルーツが入っている。
フルーツポンチッチは、フルーツの皮を剥くことが億劫だったり、カットすることが苦手だったりする人にも、旬のフレッシュフルーツを気軽に楽しく食べてほしいという思いから作られているデザート。新鮮なフルーツを丁寧に手作業でカットし、5種類から20種類(商品により異なる)のフルーツを果糖ベースの特製シロップにつけている。1食分がパック詰めされたものや、数人分がイタリア製のジャーに入ったものなど、ボリュームも好みで選ぶことができる。

フルーツポンチッチは、フルーツをシロップにつけた、いわゆるフルーツポンチだが、フルッティアでは、親しみを感じてもらうため、フルーツポンチッチと名付けている。

フレッシュフルーツ5種類から20種類を使用。フルーツのためのデザート フルーツポンチッチ

ご褒美感たっぷりの美しいラッピングで届く。
イタリア製のジャーに入ったフルーツポンチッチは、専用のギフトボックスで届く。真っ白な箱には、シックなレンガ色のリボンが丁寧にかけられている。

リボンを解いて蓋を開けると、カラフルなフルーツが見えてくる。ワクワクする瞬間だ。

1食用にパック詰めされたフルーツポンチッチは、3つのセットから取り寄せ可能。

フルーツの種類と産地が記載されたカードが添えられている。

フルーツポンチッチFriend(1リットル)とパック詰めフルーツポンチッチ(270g)。自分へのご褒美としておすすめのサイズだ。
フルーツポンチといえば、ごく一般的に知られているフルーツデザート。しかしフルーツポンチッチは、一般的に想像されるフルーツポンチとは大分違う。

そもそも、フルーツポンチとは、5種類のフルーツを使ったデザートという意味なのだが、フルーツポンチッチは、最低で5種類のフルーツを使用(1食分にパック詰めされたフルーツポンチッチRegularの場合)。イタリア製のジャーに入った1リットルサイズのフルーツポンチッチFriendは8種類、1.5リットルのフルーツポンチッチFamilyは10種類、3リットルのフルーツポンチッチDreamなら20種類ものフルーツをいただくことができる。

また、特筆すべき違いはフルーツのカッティングだ。通常のフルーツポンチでは、フルーツを同じ大きさ・形に切り揃えていることもあるが、フルーツポンチッチは、フルーツの大きさや形、種類によって手作業でカッティングを変えている。それは、フルーツ本来の瑞々しさや形、色合いを引き立たせるシンプルなものであり、技巧を凝らしたような複雑なカッティングではない。フルーツを楽しみ、食べやすくするための丁寧な工夫なのだ。

普通の フルーツポンチがフルーツを使ったデザートであるのに対し、フルーツポンチッチは、フルーツを食べるためのデザートなのだ。

余計なものを足さない。フルーツポンチッチは果物店の香りを運ぶ。

まるで家族の誰かが切って用意してくれたような温かみを感じるデザート。子供の頃のおやつを思い出す。
フルーツポンチッチは、保存料、着色料、香料を一切使用していない無添加のフルーツデザート。本物のフルーツを堪能できるよう、余計なものを足さず、ごくシンプルに作られている。この、余計なものを足さないことによる、切り立てフレッシュフルーツならではの力強い香りこそが、もしかしたら、フルーツポンチッチの最も素晴らしい特徴かもしれない。

フルーツポンチッチは果物店の香りを運んでくる。

煌めくフルーツ。フルーツの甘い香りに心安らぐ。
子供の頃、家族と一緒に果物店を訪れたことはあるだろうか。フルーツポンチッチからは果物店の香りを感じる。1種類のフルーツの香りではない。複数のフルーツの香りがブレンドされたような、爽やかさや甘さや酸っぱさなど、フルーツが与えてくれる自然な安らぎの香りだ。

着色されていないあるがままのやわらかい色合い。果物店の爽やかで甘い香り。フルーツポンチッチという愛らしいネーミング。これらが一体となって、フルーツにまつわる子供の頃の温かな記憶を呼び覚ます。フルーツポンチッチは特別な体験のひとときを与えてくれる。

アレンジも可能。自分らしく生活を楽しむ。

フルーツポンチッチは、季節のフルーツ、果糖、レモン汁を原材料としており、とてもシンプルだ。果糖ベースのシロップは、フルーツの果汁と相まって、日を追うごとに味が変化する。

この、フルーツ果汁たっぷりの無添加シロップが、絶品。少し手を加え、自分好みにアレンジしてシロップをとことん楽しんでみた。

シロップをそのままジュースに。まさにフルーツジュース。
冷やしたグラスいっぱいに氷を入れて、フルーツポンチッチのシロップを注ぐだけ。こんな簡単なジュースが、とびきり美味しい。そのとき使われているフルーツの種類や量、製造されてからの日数によってシロップの味は変わる。2度と同じ味のシロップジュースをいただくことはできない。一期一会の天然フルーツジュースだ。

フルーツポンチッチの賞味期限は、手元に届いた日を含めて冷蔵保存で3日。3日間少しずつ違う味のシロップジュースを味わうのも楽しい。

爽やかなブルーが気持ちいい。リキュール(bolsblue)のカクテル。
フルーツポンチッチのシロップは、お酒との相性もいい。好みのリキュールと合わせ、ソーダ水で割ったカクテルは飲みやすく、ついゴクゴクといきそうになる。筆者のオリジナルカクテルの作り方を紹介しよう。

まずグラスに氷を入れる。氷は大きめがおすすめだ。次にフルーツポンチッチシロップ(45ml)とリキュール(30ml)をグラスに入れてよく混ぜる。リキュールは目にも鮮やかなターコイズブルーのbolsblueを使用。最後にソーダ水を静かにグラスに注ぎ入れて完成だ。

イタリア製のジャーを再利用。レモネードや梅酒など好きなものを。
フルーツポンチッチの入っていたイタリア製ジャーも生活の中に取り入れることができる。自家製レモネードシロップなら、意外と簡単に作ることができるので紹介しよう。

まずレモンを輪切りにする。次に、1リットルサイズのジャーの場合は、氷砂糖とレモンを500gずつ交互にジャーに入れる。好みで適量の蜂蜜を入れても良い。冷暗常温で1週間ほど保存すれば出来上がりだ。

取り寄せたフルーツポンチッチには、フルーツ、シロップ、入れ物に至るまで、不要なものはひとつもない。フルーツポンチッチの全てがいつもの生活に美味しさと楽しさ、特別な体験を与えてくれた。余計なものを足さず、シンプルに本物だけで作られたこのフルーツデザートは、モノがあふれた現代で、何を基準に自分へのご褒美を選べばいいのかを教えてくれる。

それは、自分にとっての本物を選ぶことだ。小手先の技巧や華やかさに惑わされず選んだ、自分が良いと感じるものは、より自分らしく生活するためのヒントを与えてくれる。

フルッティア

住所:山形県天童市三日町1-4-2

公式サイト:http://fruttier.com/