新宿まで電車で約4分。渋谷まで電車で約15分。中野や吉祥寺までのアクセスも良く、とても住みやすい街と定評がある、笹塚。筆者の私もかれこれ10年以上、このエリアに住んでいるが、一度住んだら他の街には全く目が向かなくなってしまう。そんな笹塚エリアで、誰もが認める美味しさで、いつ行っても混んでいて活気があるお気に入りの中華料理店がある。それが「鍋家 幡ケ谷店」。笹塚に住んでいる人で、このお店に行ったことがない人はいないのではないか?というほど、地元に馴染んだ名店である。その人気の秘密を改めて探るために、笹塚を紹介したい。
商店街に活気がある街は、住みやすい街。
笹塚エリアはとても住みやすい街である。交通の便が良く、駅周辺には商業施設が多数あり、飲食店やスーパー、病院、薬局など、生活に必要なものは何でも揃う。住んでいる人も穏やかな人達が多く、大変に居心地が良い。一度住んだら何十年と住む人も多いのではないかと思う。居心地の良さの秘密は、長年続いているような地元に根付いた飲食店が多いこと。笹塚には、地元の人に愛される商店が連なっており、それが魅力の1つとなっている。
笹塚駅の北側にある「10号通り商店街」は、笹塚のシンボルとも言えるメインストリート。昔ながらの魚屋さん「山本鮮魚店」、とんかつの名店「江戸家」 、夏は行列が耐えない程かき氷が人気な「神戸 みなと屋」など、名店と呼ばれる飲食店は挙げればきりがない。味はもちろん、お店の佇まい・接客・雰囲気も素晴らしく、長年大勢の人に愛されてきた理由も自ずと分かる。商店街を歩けば、若い子からお年寄りまで幅広い世代の人たちがいつでも行き交っている。いい街とは、老若男女に愛される街でもある。
笹塚エリアの人たちを魅了する、上海の台所。
10号通り商店街を抜けて、水道道路と地元では呼ばれる都道から中野通りの方に向かう。水道道路と中野通りの交差点の近くにあるのが、「鍋家 幡ヶ谷店」だ。幡ヶ谷店となっているが、笹塚駅から向かうほうが確実に近い。店舗の外観から漂ってくるのは老舗の名店感。何十年とそこに掲げられているだろう、お店の看板には「上海台所」と書かれている。本場の中華料理を提供する地域の台所という意味だと思うが、まさにその名に違わない名店だと断言できる。
ディナータイムのラストオーダーは深夜4時。遅い時間までやっているのも、鍋家の素晴らしい点である。このエリアで朝方までやっているお店は少ないため、「ちょっと朝まで飲み明かしたい」というような時も、重宝できるお店である。あまり大きな声で言えないが、芸能人がお忍びで来ているのも、たまに見かける。
店内に一歩入れば、そこは中国。
鍋家に一歩入れば、そこはまさに本場中国。大きな窓から店内に差し込む光、数々の料理の美味しそうな匂い、厨房からの熱気、大勢の人で賑わう店内、店員さん同士で交わされる中国語…、ここは笹塚にある中国なのかもしれない。中国に頻繁に行く人も、一度も行ったことがない人も「ここは中国なんだ」と思わずにはいられない。そんな活気の良さも、「鍋家」が大勢に愛される理由の1つだと思う。
そして「鍋家」の凄いところは、ランチタイムもディナータイムも深夜帯であっても、いつも沢山の人で賑わっていることだ。まるで、中国の活気がある屋台のようであり、どの食卓でも笑顔で食事をしている光景を見ることができる。
うまい、本当にうまい。どれもうまい。
長年大勢の人に愛されてきた中華料理店は、どれを食べても美味しい。一度食べてしまえば、他店の中華料理が味気なく感じてしまうかもしれない。どの料理も本格的な味つけである。中華出汁や香辛料、ソースなどが絶妙に効いていて、全てのメニューのクオリティが高い。
鍋家で出される料理は、1品1品の量が非常に多いのも特徴だ。価格帯も1,000円前後が主力ではあるが、3〜4品を注文して、複数人でシェアすれば、間違いなくお腹は満たされる。
麻婆豆腐、餃子、叉焼麺、豆苗炒めが個人的にオススメ。青島ビールとジャスミンハイが私の定番である。中華料理のメニュー1品1品を専門家のように評価したくないので、簡潔に感想を述べると…「どれも本当にうまい!」。ぜひ一度味わってほしい。
大勢の人に愛される中華料理屋さんがある街は、いい街だと言える。
誰か大切な人とゆっくり時間を過ごしたいとき、鍋家で中華料理を食べれば、必ず笑顔が生まれる。仕事で悩んだとき、つらいとき、悲しいとき、鍋家に行けば、店を出る頃には「頑張ろう」と必ず思えるようなパワーをもらえる場所でもある。どんな人も元気にするお店、それが鍋家だと思う。
鍋家があるから笹塚に住むという選択も間違いではない。それくらいオススメのお店だ。
鍋家 幡ヶ谷店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-56-5
TEL:03-3370-3818
営業時間
11:00~15:00(L.O.14:30)
17:00~28:30(L.O.28:00)
※年中無休
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株式会社マシカクの代表取締役/コピーライター。東京とロックが好きです。