1Rや1Kという間取りが多い一人暮らしの部屋では、家具を置けるスペースがどうしても限られる。そのため、場所を取るダイニングテーブルを置くかどうか迷う人もいるだろう。しかし、ワークデスクと兼用できるダイニングテーブルであれば、むしろ一人暮らしの部屋を快適にできるはず。この記事では、一人暮らしの部屋にダイニングテーブルを置くメリット・デメリットや、一人暮らし向けのダイニングテーブルを選ぶポイントを解説する。
一人暮らしでダイニングテーブルを置くならワークデスクとの兼用で
一人暮らしの部屋でテーブルを置く際、場所を取らないようにとローテーブルを選ぶ人もいるが、長く座っていて足が痛くなったり、立ち上がる動作が鈍くなったりすることがある。そのため、せっかくテーブルを置くなら、足の長いダイニングテーブルがおすすめだ。
さらに、「食事をするためのダイニングテーブル+パソコン作業や勉強などをするためのワークデスク」といった具合に役割を兼用させれば、省スペースになるうえ、空間を有効活用できる。
一人暮らしの部屋にダイニングテーブルを置くメリット・デメリット
一人暮らしの部屋にダイニングテーブルを置くことには、メリット・デメリットの両方がある。それぞれの内容をしっかり把握し、自分の部屋にダイニングテーブルを置くかどうかを判断しよう。
メリット1.生活にメリハリがつく
ダイニングテーブルを置くことで、自然と部屋のなかで空間が区切られ、生活にメリハリがつく。「食事や作業はテーブルで行う」「くつろぐときはソファに座る」といった習慣が身に付き、行動や気持ちの切り替えがしやすくなるはずだ。
さらに、家族や友人などの来客があったときでも、通す場所に迷うことなく対応しやすい。ダイニングテーブルはもともと飲食するためのテーブルであるため、来客とのお茶やおしゃべりをゆったりと楽しめるだろう。
メリット2. 部屋をおしゃれに演出できる
ダイニングテーブルは形や色味にこだわって作られたものが多く、カフェのようにくつろげる空間からスタイリッシュな雰囲気まで、自分の部屋を自由に演出できる。
毎日過ごす部屋だからこそ、自分自身の気持ちを上げられるようなインテリアを選ぶことは重要だ。ダイニングテーブルは部屋を飾るアイテムの1つとなるだろう。
デメリット1. 部屋が狭くなる
ダイニングテーブルを置くことのデメリットとして、場所を取ることが挙げられる。コンパクトなテーブルでも60cmほどの幅があるため、部屋の広さによっては自由に使えるスペースが限られてしまうことも。
また、置き方によっては生活動線が確保しにくくなり、部屋のなかでの移動が大変になる場合もあるだろう。ダイニングテーブルを置く際は、サイズやレイアウトをよく検討する必要がある。
デメリット2. 圧迫感が出る
ダイニングテーブルはローテーブルよりも高さがあるため、置くと圧迫感が出やすい点もデメリットといえる。もともと部屋が狭かったり、モノが多かったりする場合、より窮屈に感じてしまうだろう。
置き方を工夫することで、ある程度の圧迫感は抑えられる。ただ、開放感のある部屋で過ごしたい人は、ダイニングテーブルに限らず家具の数を厳選するのがおすすめだ。
一人暮らし向きのダイニングテーブルを選ぶポイント
一人暮らしの人がダイニングテーブルを選ぶ場合は、いくつかのポイントを押さえておく必要がある。ここでは、そのうちの3つを紹介する。
用途に合ったサイズにする
ダイニングテーブルを選ぶうえで最も重要なのは、サイズである。生活動線を遮らないよう、用途と部屋の広さに合ったサイズを選びたい。
一人暮らしの人が食事のために使用するだけなら、幅60cm・奥行き35~40cm程度がサイズの目安だ。ワークデスクとの兼用で使用するなら、幅や奥行きにもうひと回りゆとりをもたせるとよいだろう。
部屋の雰囲気に合った形状を選ぶ
フェミニン・ガーリー・スタイリッシュ・モダンなど、人によって演出したい部屋のスタイルはさまざまだ。ダイニングテーブルを選ぶときも、部屋の雰囲気やスタイルに合ったものを選ぶ必要がある。その際に注目すべきは、テーブルの形状だ。
テーブルの形状は正方形・長方形・丸形がメインだが、それぞれに与える印象は異なる。正方形や長方形はかっちりとした雰囲気、丸形はおしゃれで柔らかい雰囲気になるだろう。
なお、省スペースを重視する場合は、デッドスペースがうまれやすい丸形は不向きだ。部屋の雰囲気とともに、使いやすさも考慮するとよいだろう。
テーブルに合った椅子を選ぶ
ダイニングテーブルを選ぶ際は、椅子についても考慮しなければならない。テーブルと高さが合っているのはもちろんのこと、デザインが似た物を選べばちぐはぐな印象を避けられるだろう。クッション付きなど、座りやすい機能が付いているモノであればなおよい。
椅子の高さの目安としては、テーブルの高さより座面が30cmほど低いモノがおすすめだ。また、もともとテーブルと椅子がセットになった商品を選べば、デザインの統一感を気にする必要もなくなるだろう。
一人暮らしにおすすめのワークデスク兼用ダイニングテーブルのタイプ
ひとくちにダイニングテーブルといっても、さまざまな種類がある。一人暮らしでダイニングテーブルを選ぶなら、ワークデスクとの兼用が可能で機能性の高いものがおすすめだ。ここでは便利な機能が付属したタイプを3つ紹介する。
伸長式のタイプ
ダイニングテーブルとワークデスクを兼用するには、ある程度の広さの天板が必要だ。そのため、テーブルのサイズを使い方に合わせて変更できる「伸長式」を選ぶのがよい。伸長式であれば、食事のときはコンパクトなサイズで、仕事や勉強でたくさんのモノを手元に置きたいときには天板を広げて使用できる。
伸長式にもいくつか種類があり、天板を蝶の羽のように広げたり畳んだりできる「バタフライタイプ」、天板の中央に伸長分の板をはめ込む「センター伸長タイプ」、中央ではなく片側の天板に伸長分の板をはめ込む「片側伸長タイプ」が代表的だ。
種類によって天板の伸ばし方が異なるため、どのタイプが自分にとって使いやすいか、しっかりとリサーチしよう。
昇降式のタイプ
高さを自由に調整できる「昇降式」のダイニングテーブルも、複数の用途で使用するのに適している。昇降式なら、高くしてダイニングテーブルやワークデスクとして使うだけでなく、低くしてソファ前のローテーブルにすることも可能だ。1台で複数の役割を兼用するのにぴったりのタイプといえる。
高さの調整方法は商品によって多少異なるが、レバーで簡単に操作できるものが多い。また、椅子の高さに合わせた調整もしやすいため、テーブルと椅子をバラバラに購入する際は特に使いやすい。
収納スペースが付いているタイプ
ダイニングテーブルをワークデスクとしても使う場合、収納スペースが付いているタイプもおすすめだ。食事で使うカトラリーや、仕事に必要な書類・筆記用具などをしまっておけるスペースがあれば、常にテーブル周りがすっきりして使いやすくなる。
収納スペースの種類としては、テーブルの裏に引き出しや簡易的なラックが付いているもの、テーブルのサイドに小さな棚が付いているものなどがある。自分の部屋のスペースや収納したいモノの量などを考慮して、どの種類の収納にするかを選ぶとよい。
ワークデスクと兼用できるダイニングテーブルで一人暮らしの部屋をより便利に
一人暮らしの部屋の限られたスペースでも、ダイニングテーブルを置くことにはメリットはある。特に、ワークデスクとの役割を兼用するものを選ぶことで、省スペースを図りながらテーブルをより有効活用することが可能だ。
選び方のポイントを知っておけば、一人暮らしの部屋にぴったりのテーブルを迷わず選べるだろう。一人暮らしの部屋をより便利でおしゃれにするために、この記事で紹介したことをぜひ参考にしてほしい。
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Webライター兼Web編集者。お気に入りの音楽とスイーツに囲まれながら仕事をしている。