手料理の美味しさは分かっていても、作る意欲が失せてしまう理由のひとつに調理工程における億劫さが挙げられる。だが本当は手持ちのキッチンツールが、今の暮らしに似合わないのかもしれない。サイズの合っていないフライパン、重過ぎる鍋、使用頻度の低い道具。燕三条キッチン研究所が生み出したキッチンツールブランド『4w1h』のプロダクトは、これまでのツールと調理作業を見直して、再編集されたもの。4w1h のツールとともに、料理を日々の楽しい習慣へと変えてみよう。
ストレスフリーのキッチンツールを探して
美味しいものを手早く作れるような料理上手になりたい。食べることが好きな人ならば、そんな願望をきっと持っているに違いない。だが実際自分で調理するとなると、複数の鍋を使用したり、炒める、湯切り、洗うなどの作業が多いと想像し、作る前から調理の意欲が失せてしまう。
料理上手になるためには、とにかく調理の回数をこなしていく他なく、そのためには億劫さを感じないことが大切だ。面倒に感じていた調理工程の手間を省き、ストレスフリーな使いやすいツールがあれば、料理へのハードルはぐっと下がるはず。
今の自分に必要なツールはどんなものかを再認識させてくれるのが、燕三条キッチン研究所が手掛けるブランド、『4w1h』のプロダクト。これまで調理に感じていた億劫さや面倒さを払拭し、料理上手への最初の一歩を踏み出す手助けをしてくれるだろう。
調理を根本から見直して。燕三条キッチン研究所が展開する『4w1h』
刃物や金物、食器の生産において、高い機能性とデザイン性で世界中にその名を知られている燕三条市。『燕三条キッチン研究所』は、ここで長年ものづくりに携わってきた金属加工メーカーとプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナーとコピーライター、そしてブランドプロデューサーが集まり、2017年に立ち上げたコラボチームだ。
プロフェッショナルが集結した『燕三条キッチン研究所』が発信するブランド『4w1h』は、”5w1h” の Where(どこで)、Why(なぜ)、 When(いつ)、 Who(誰が)、 What(何を)、 How(どのように)からキッチン=Whereを除いたものを表しており、これをキーワードとしてツールを再編集したプロダクトを展開している。
作り出したプロダクトは「なぜこのような形なのか?」「そもそも使いやすいサイズなのか?」「誰が、いつ食べるのか?」「どのように調理、もしくは収納するのか?」など『4w1h』を問いかけ、様々な角度から追究して生まれたものだ。
「料理をしたいけれど面倒さがネックとなる」と感じている人たちは、キッチンツールのかたちや大きさ、機能性を根本から見直した4w1hのプロダクトで、料理とは実に楽しく面白いものなのだと実感してみよう。
「ほっとく炊飯」で炊き立てご飯を。ライスクッカーデュオ
日本人の暮らしに欠かせない主食のお米。だが米を研いで水切りし、浸水させて炊飯器で炊き上げるという工程に面倒さを感じる人も多いのではないだろうか。また炊飯器はサイズも大きくキッチン内で場所を取るため、炊飯器を持っていないという人もいるはずだ。しかし炊きたての美味しいご飯を食べたい、でも鍋で炊くのはハードルが高い…。
そんな人におすすめしたいのが、4w1h「ライスクッカーデュオ」。研いで浸水という工程をスムーズにし、更に火加減不要、片付けも楽な炊飯ツールとして誕生したものだ。
炊飯の方法だが、まず米を入れた内鍋に水を8分目まで入れる。蓋を45度回転させてかぶせて押さえ、鍋を上下にシャカシャカと10回ほど振り、蒸気穴から水切りをする。この工程を2回繰り返せば洗米作業は終了だ。
浸水させた後に同じ方法で再度水切りをし、米と同量の水を内鍋に注ぐ。外鍋にも水を入れて中火以下で約20分加熱し、火を止めて約10分蒸らして完成となる。
これまで鍋で米を炊く際に、気を付けなくてはならなかったのが火加減。しかしライスクッカーデュオは火加減の調節がいらず、一定の温度でできる「ほっとき炊飯」。実際に炊いてみるとその手軽さに感動し、ふっくらとしたお米の味わいに驚嘆させられた。
炊飯の手間を減らして美味しいご飯が完成するライスクッカーデュオ。手間いらずでコンパクトなサイズなので、アウトドアでの使用も向いている。家でお米は炊かないという人に是非おすすめしたい逸品だ。
パスタ料理が鍋ひとつで完成。マルチパスタパン
調理のしやすさで気軽に楽しめるのがパスタ料理。だがパスタを茹でるためにはたっぷりお湯が入る寸胴鍋が必要だし、お湯を切るためのザル、具材を炒めるフライパン、そして使用した皿にカトラリーと、食後にはシンクが洗い物でいっぱいになることも。そこで4w1hが作り出したのは、茹でる、お湯を切る、炒めるをひとつにした鍋、『マルチパスタパン』だ。
まず注目したいのが、パスタを少量の湯で茹でるために考えられたという、浅く長方形となったフォルム。鍋にパスタを縦に入れる作業から、横に入れる方法へ転換したという。少量の湯で茹でられるから鍋に深さは不要となり、早く湯が沸かせるというメリットが考えられている。
湯が沸いた後に置き場に困るのが鍋の蓋だが、マルチパスタパンは蓋を持ち手に差し込めば、水滴が付きにくい角度で立てておける。蓋には波形のスリットが入っているので湯切り作業もスムーズに行える。
浅めの鍋なので湯がすぐに沸き、具材に火も通りやすいため調理時間も短縮。使用するツールが減ったことも合わせて、調理中から後片付けまでのストレスが軽減すること間違いなしだ。
苦手な揚げ物を得意料理に。コンパクトフライヤー
調理の中でも面倒さはトップクラスの揚げ物料理。食材の下ごしらえから調理中、後片付けのことまで考えると、「自宅で揚げ物は作らない」と決めている人もいるだろう。だがテイクアウトの揚げ物は温め直すと風味が落ちるし、揚げたてサクサクのフライ料理はやっぱり美味しい…。
そんな悩みを解決してくれるのが『コンパクトフライヤー』だ。油をストックしておくことも出来、場所を取らない小さめサイズとなっている。フォーカスしたのは揚げ物には細長い食材が多いという点。そのため幅を細身にし、トンカツ1枚とほぼ同じ大きさの角形のフォルムが完成した。
コンパクトなサイズなので使う油は少量で済み、すぐに油が温まるので調理時間の短縮に。下ごしらえした食材を置く平置き用の網は、揚げたものを立てて置ける網としても使用可能。調理中から使用後まで、揚げ物調理の面倒さを払拭してくれるプロダクトだ。
調理過程や後片付けが多く、面倒に感じやすい揚げ物料理も、コンパクトフライヤーがあれば手間が減った分、気軽に試したくなるレシピのひとつとなるだろう。
料理上手になる第一歩。気軽にこなせる習慣となるように
料理は苦手と公言する人も、あるいは滅多に料理はしないという人も、多くは「料理上手になりたい」という願望を秘かに持っているのではないだろうか。普段は外食ばかり、またはパートナーに任せきりだったとしても、今一度手持ちのキッチンツールと作りたい料理の工程を考えてみよう。
まずは手軽に素早くできるレシピから料理をしてみたい。面倒さや手間を省いてくれる4w1hのプロダクトが、その手助けをしてくれるはずだ。シンプルだけど新鮮な食材を使って料理を自分で作り、出来立ての美味しさを味わうことを体感すれば、料理上手への道は既に目の前に広がっているに違いない。
燕三条キッチン研究所
ライスクッカーデュオ
¥6,600(税込)
マルチパスタパン
¥7,700(税込)
コンパクトフライヤー
¥6,050(税込)
https://4w1h.jp/
CURATION BY
31年間暮らした英国から日本へ。海と山と川に囲まれた、小さな村での暮らしが始まりました。