Vol.439

MONO

02 MAY 2023

こだわりのカーテンでおしゃれな部屋づくり。選び方のポイントやコーディネートを解説

おしゃれな家具や雑貨を揃えても、カーテン選びは後回しになっているという人は多いだろう。しかし、部屋のなかで大きな面積を占めるカーテンは、選び方次第で部屋のおしゃれさを左右する。 また、カーテンはデザインや素材が豊富なため、どのようなポイントで選ぶのか迷ってしまうもの。 ここでは、インテリアコーディネーターがおしゃれな部屋にするためのカーテン選びのポイントやインテリアコーディネートを意識したカーテンの選び方、人気のタイプなども紹介する。

おしゃれな部屋にするためのカーテン選び。押さえておきたいポイント

おしゃれな部屋のカーテン。選び方のポイントを押さえよう
部屋の印象をガラリと変えるカーテン。カラーやデザイン、素材もさまざまなため、どれを選んだらいいのか迷うだろう。ここでは、カーテン選びで押さえておきたい3つのポイントを紹介する。

部屋にあるインテリアとの調和が大切

カーテン選びで大切なのは、カーテン単体で考えず壁や床、家具や雑貨などのインテリアとの調和を意識すること。

色や柄が好みだからと選んでしまうと、実際にカーテンを取り付けたあとに部屋全体がちぐはぐな印象となるといった失敗が起こり得る。

おしゃれな部屋にするためには、部屋全体の統一感を大切にしたい。カーテンは部屋の面積を大きく占めているため、選び方を失敗してしまうとカーテンたけが悪目立ちしてしまう可能性があるため注意しよう。

部屋全体の色使いは3色まで

おしゃれな部屋づくりは、カラーバランスで決まるといっても過言ではない。センスよくカラーコーディネートできていると、居心地のよい空間が実現する。

また、カラーバランスを考えるときに覚えておきたいのは、部屋を構成するカラー要素の黄金比率。大きく分けて、「ベースカラー70%」「アソートカラー25%」「アクセントカラー5%」の3色が基本だ。

ベースカラーは壁や床天井といった内装色、アソートカラーはソファや家具、カーテンなど、アクセントカラーはクッションや照明、雑貨などの小物のこと。このカラー要素の基本をなんとなくでも頭に入れて置くと、カーテンの色選びがスムーズとなる。

カーテンの色選びに迷ったら、アソートカラーになる家具と、同じ色味を選ぶと部屋のコーディネートがまとまりやすい。

窓枠のサイズはしっかりと測る

カーテンのサイズが窓枠に合ってなかったという失敗は避けたい。カーテンの長さが足りなかったり、長すぎたりすると、おしゃれな雰囲気が台無しとなってしまう。

窓枠のサイズを測る際のポイントは、必ずカーテンレールのある状態で採寸すること。カーテンレールがない状態で窓枠だけ測っても、実際のサイズと異なる場合がある。

遮光、遮音などの機能性も確認する

カーテンは取り付ける場所や部屋の向き、物件周辺の建物などによって、目隠しや日除けなどの効果もある。そのため、遮光や遮音などの機能性も重視しよう。

また、おしゃれな部屋は清潔感も欠かせない。ウォッシャブル(洗える)カーテンを選べば、自宅で洗濯でき、キレイさを保てる。

素材やカラーを意識したカーテンの選び方

カーテン選びは、カラーだけでなく素材も意識しよう
カーテンは人気の定番色や柄を選びがちだが、素材やカラーにこだわって選ぶのもおすすめ。どのようなカーテンが人気なのかチェックしてみよう。

特有の透け感を楽しめる天然素材

天然素材のカーテンとして人気なのはリネンカーテン。亜麻(フラックス)の茎を原料として作られているため、ポリエステルなどの化学繊維では出せない風合いや上品さが魅力となる。

視線を遮る目隠しとなりながらも、適度に光を取り込んでくれるのが特徴だ。耐久性も高く、使い込むほど柔らかさが増して独特の味わいが出る。

温かみのあるアースカラー

アースカラーとは、地球上の植物や海、大地などの自然をイメージしたカラーのこと。ベージュやブラウン、テラコッタ、温かみのあるイエロー、オリーブなどが挙げられる。

心地よい雰囲気を生み出してくれるアースカラーは、白の壁や天井ともよく馴染むためコーディネートしやすい。淡く抜け感のある色味が、おしゃれな部屋に演出してくれるだろう。

色彩豊かな暖色系や柄物

イエローやピンク、赤などの暖色系を適度に取り入れた色彩豊かなカーテンも人気だ。特にナチュラルすぎる部屋には、縦型のストライプやチェック柄などのカーテンを選ぶと適度なアクセントとなって、おしゃれな印象にしてくれる。

カーテンの色が主張しすぎるのが心配であれば、落ち着いたトーンの色味を選ぼう。日中家にいることが多い場合は、ドレープカーテンをナチュラルにして、レースカーテンに色味や柄がプラスされているモノを選ぶのがおすすめ。

おしゃれな部屋づくりにおすすめのカーテンの種類

カーテンは選び方次第で部屋の雰囲気が一変する重要なアイテム。とはいえ、デザインや素材が豊富で、どのような種類を選んだらいいのか迷ってしまうだろう。ここでは、数あるカーテンの種類からおすすめを3つ紹介する。

ドレープカーテン

定番で種類が豊富なドレープカーテン
一般的に厚地のカーテンをドレープカーテンと呼び、薄手のレースカーテンと区別される。厚手の生地から作られるドレープカーテンは、レースカーテンよりもボリュームが出て優雅な雰囲気になるだろう。色や柄だけでなく、ヒダの数、機能性などさまざまな基準で選べるため、部屋に合ったカーテンを選びやすい。

ロールスクリーン

日差しの調整がしやすく、部屋が広く見えるロールスクリーン
ロールスクリーンはコードやチェーンを操作し、上下に開閉するカーテン。左右に開閉するドレープカーテンとは異なり、直射日光が当たらない位置まで高さを調節できる。

賃貸の場合は、取り付け可能なレールはシンプルなデザインの「機能性レール」のみ。カーテンレールがロールスクリーンの重さに耐えられるかの確認も忘れずに。

バーチカルブラインド

ほこりが溜まりにくく、手入れが簡単なバーチカルブラインド
バーチカルブラインドとは、帯状のルーバーが一枚一枚縦型方向に吊られ横に開閉するアイテムのこと。縦型ブラインドとも呼ばれる。

おしゃれで個性的なアレンジもできるうえに、縦ラインが強調されることで見た目がスッキリとし、部屋全体がスタイリッシュな印象となる。

また、ドレープカーテンでは叶わない採光・通気・目隠しの微調整が可能なため、下方に行きやすい直射日光を遮ることもできる。

テイスト別のおしゃれなカーテンコーディネート

おしゃれな部屋といってもインテリアスタイルはさまざま。ここからは、部屋のテイストごとに相性のよいカーテンコーディネートを提案する。

さらっとした無地のカーテンでナチュラルヴィンテージに

落ち着いた、ベーシックなスタイルのナチュラルヴィンテージ
シンプルさとユーズド感のあるアイテムを散りばめたナチュラルヴィンテージスタイル。カーテンは、さらっとした無地のドレープカーテンやシェードなど自然素材がピッタリだ。

ダークブラウンやブラックなど濃い色のウッドシャッターとの相性もよく、インテリアに馴染みやすい。

重厚感のある素材のカーテンでホテルライクに

非日常的な雰囲気を味わえるホテルライク
ホテルライクな部屋づくりをすれば、無駄なモノがなく、非日常的でスッキリとした雰囲気に。白や黒、グレーなどモノトーンで統一するのがポイント。

カーテンは、光沢のある上質なネイビーかグレー、柄物を選ぶときはゴージャスなモノを選ぶとホテルライクな部屋に近づける。
ホテルライクな部屋づくりについては、以下の記事を参考にしてほしい
′′Vol.417ホテルライクな部屋とは。一人暮らしの部屋でも非日常的な空間を作る方法′′
URL https://zoomlife.tokyo/koto/417

カーテンのコーディネートにこだわっておしゃれな部屋づくりをしよう

部屋のテイストに合わせてカーテンを選ぼう。
部屋の面積を大きく占めるカーテンは、選び方次第で部屋の印象を一変させる。せっかくおしゃれな家具や雑貨をレイアウトしても、カーテン選びに失敗すると統一感のない部屋となってしまうため注意したい。

カーテン選びで大切なのは、色のバランスや視覚的効果が大きい柄、素材などを部屋のテイストに合わせること。ここで紹介したポイントをもとに、自分の理想の部屋づくりに合ったカーテンを選んでほしい。