Vol.34

MINIMAL

10 MAY 2019

ミニマルな禅空間に泊まる。日本橋人形町に「hotel zen tokyo」登場

茶室に入ったことはあるだろうか。低い位置に設置されたにじり口から入る部屋、その広さはたった4畳半の狭い空間だ。しかしながら茶室の空間の狭さはどこか心を落ち着かせてくれる上に、普段とは違う感覚を豊かにしてくれる。そんな茶室のようなミニマルな空間に、泊まってみるのはいかがだろうか? 2019年4月、日本橋人形町に登場した注目のホテル「hotel zen tokyo(ホテル・ゼン・トーキョー)」をご紹介しよう。

人形町に誕生した新型カプセルホテル「hotel zen tokyo」

浅草・銀座・秋葉原などの観光地が近く、東京駅・羽田空港・成田空港へのアクセスも良い日本橋・人形町。その駅から徒歩1分という好立地にあるのが、「泊まれる茶室」がテーマのホテル「hotel zen tokyo」だ。
2019年4月にグランドオープン早々、従来のカプセルホテルとは全く異なった、世界初の禅xミニマリズムホテルとして話題になっている。
トイレやシャワーは共同で、カプセルのような小さな個室空間が客室となるカプセルホテル。もちろん「hotel zen tokyo」もそのスタイルであることに変わりはないが、日本の伝統と文化を感じさせつつ、モダンでミニマルな空間に仕上がっている。この内装は千利休が16世紀後半に生み出した茶室の傑作「待庵(たいあん)」を、21世紀型に再解釈したことで生まれたそうだ。
1970年代の終わりに大阪で誕生したカプセルホテルは、ある意味では眠ることに特化した日本的ミニマルな考え方に基づき、宿泊施設としてビジネスマンから人気を博した。一方で茶室もまた日本ならではの文化。建築家とクリエイターたちが協働し各要素を作り上げたという「hotel zen tokyo」では、その2つの日本の文化を体験することができる。

宿泊費は1泊6,000円から。パソコンや貴重品が入るカプセル内ロッカーも完備。
それでは、気になる客室を見てみよう。全7フロアのホテル館内は、ベッドサイズや部屋の広さに応じて5種類の客室タイプがあり、合計78室が用意されている。
横幅は狭いが、天井高はなんと2メートル以上もある。その空間には質の高い眠りと目覚めを得られるシモンズ・ベッドを取り入れ、各カプセルの床の間には日本画が掛け軸のように飾られている。ミニマルでありながら、上質な和を体験できる空間なのだ。
床の間に飾られている日本画は、専門家によって厳選されたもの。日本画を次世代へ引き継ぐ4名の日本人アーティストの作品が選ばれ、各部屋に飾られている。

心落ち着く、洗練された共用施設

ホテル館内には客室の他に、合計300平方メートルの共用施設も併設されている。
一息つきたい時は、ホテル館内にあるバー・ラウンジ「TAIAN」へ訪れてみよう。茶室にある鉄のオブジェが置かれたスタイリッシュな空間でほっと一息。アルコールドリンクは「Restaurant TOYO」東京ミッドタウン日比谷店の総支配人兼シェフソムリエを務める成澤亨太氏が監修。厳選された日本酒や日本産のリキュールを使ったカクテルが楽しめる。
今後は期間限定フード、ワインや日本酒とのマリアージュなどメニューの提供方法にもこだわりながら、ミニマリズムを表現していくという。
また、ビジネスマンが仕事に使えるワークラウンジも隣接され、部屋以外の場所でも十分にくつろいで過ごせるようになっている。
気になるトイレ・シャワーエリアも、モダンで清潔感のある空間に仕上がっている。もちろん、どちらのエリアも男女別。安心して利用することができる。
大荷物の方もご安心を。スーツケースが入るサイズの個人用ロッカーに荷物を保管すれば、安全かつゆったりと客室を利用できる。

快適に宿泊。美しいルームウェアと充実のアメニティ

ホテルで快適に過ごすためにはルームウェアやアメニティも大切なポイントだ。
ホテルのオリジナル・ルームウェアのデザインを担当したのは、SOMA DESIGNクリエイティブディレクター・デザイナーである廣川玉枝氏。着物にインスパイアされたシルエットのルームウェアは、館内でラフに羽織って使うことができる。ルームウェアに描かれた自然の風景を身に纏い、市中の山居である茶室空間の中で過ごせば、禅の心を引き寄せられることだろう。
また、アメニティーは洗顔セット、歯ブラシ、ヘアブラシ、ドライヤー、ヘアアイロンなど宿泊に必要なものが揃い、シャワールームに移動するときに必要なバッグも備えられている。グッズは全てモノトーンで統一され、細やかな気配りが随所に感じられる。
地方から出張に訪れたビジネスマンや外国人観光客だけでなく、東京に住む方も。禅とミニマリズムを体験できるこのホテルに宿泊してみてはいかがだろうか。

hotel zen tokyo

住所:東京都中央区日本橋人形町1-5-8
アクセス:東京メトロ人形町駅 徒歩1分または水天宮前駅 徒歩5分
ベッド数:78
料金:6,000円〜

公式サイト:https://www.hotelzen.jp/ja/